ごあいさつ

  • 第62回近畿北陸地区歯科医学大会を大阪の地で開催させていただきますことは、大変光栄であり心より感謝申し上げます。
    昨年8月30日投票の第45回衆議院議員総選挙において、民主党による歴史的な政権交代が行われた結果、長年にわたり続けられてきた理念なき社会保障費の抑制に終止符がうたれ、医療の崩壊をもたらした社会保障費年2,200億円削減は撤廃され、厳しい経済・財政状況にもかかわらず、診療報酬は実に10年ぶりにプラス改定となり、さらに我々が長年その危険性に警鐘をならし続けてきた、レセプトオンライン請求義務化は実質手挙げ方式となりました。「国民の生活が第一」と大きな政策転換が図られました。この流れを止めることなく継続するため、社会保障制度がより充実し、国民が真に安心して生活できるようになるか、今後の動きを見守っていかなければなりません。我々は政権与党の民主党との信頼関係を確立するとともに、学術専門団体として、また地域の歯科医療をしっかりと支える立場として、どのような状況であろうとも、国民のための歯科医療を確立するための提言を続けていかなければなりません。

    いつの時代も我々は、科学、歯科医学の発展に目を向け、生涯弛まぬ自己研鑚に励み、良質な歯科医療を提供する義務があり、そのために不断の努力を続ける必要があります。高度に発展した科学情報、医学情報をわがものとし、現状を把握し未来を展望することは非常に重要です。本大会のテーマを「躍進する明日への歯科医療をもとめ」としたのは地球規模で展開する環境問題の現状を理解し、その未来を展望すると同時に、発展する歯科医学の現状を把握し、近未来の歯科医療の可能性を探りたいと考えたからです。

    今回特別講演として中部大学総合工学研究所教授 武田邦彦先生に「環境問題から見た近未来」、大阪歯科大学学長 川添堯彬先生に「現代から未来への咬合治療-安全・安心の歯科医療の ために-」、大阪大学大学院歯学研究科教授 村上伸也先生に「歯周治療の近未来―その理論と臨床―」と題してご講演いただきます。

    詳しい内容につきましては、抄録を見ていただきたく存じますが、いずれのご講演も、私達の視野を大きく広げ、21世紀にふさわしい近未来の生活と歯科医療像を科学的に提示していただけるものと確信しております。どうか多数の先生方のご参加を賜り、本大会が皆様方の明日の活動に役立つことを期待しております。

    最後になりましたが、本大会の開催にあたり、ご協力いただきました関係各位に厚く御礼を申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。